きとのおもちゃばこ。

名刺の肩書が『データアナリスト』になったけど、実態が無いので途方に暮れてます。

【読んだ本】『風が吹けば桶屋が儲かる』のは0.8%!?(2006)

ビジネスパーソン向けの統計本といえば、
統計学が最強の学問である が一時期話題になった。

今回取り上げるのは、『統計学が最強の学問である』以前で
ビジネスパーソン向けに統計を解説しようと試みた本の一冊。

確率や統計について何かしらの知識を得るための本というより、
確率や統計というものが何をやってるか、雰囲気を知ることが目的の本である。

 

3行でまとめてみる
  • ことわざ、くじ引き、トランプ、IQテスト、彼氏の浮気 etc...
    1節ごとに違った具体例を取り上げて、確率・統計の話題を紹介している。
  • 想定読者が中高年のビジネスパーソンに置かれているので、
    確率・統計の話題だけれど、数式をほとんど使わずに説明を試みている。
    PとかCとかを使わず、41×40×39×…って書き下すレベル。
  • にもかかわらず、本書で取り上げている話題は
    簡単な確率・期待値から中心極限定理、果てはt検定や分散分析までと幅広い。
本書のもくじ
  • 第1章 「風と桶屋」の確率論
  • 第2章 「遊び」の確率論
  • 第3章 「平均神話」の統計学
  • 第4章 「どんでん返し」の統計学
感想とか
  • タイトルの確率の根拠は、
    「各ステップの確率が50%だとすると、50%^7 = 0.8%」だったりする。
    各ステップの確率の掛け算で、全体の確率が出せるよ、という話の例。
  • 具体例が豊富すぎて、雑学本>>>確率・統計みたいなテイストになっている。
    著者のうんちくやツッコミが随所にみられるので、より一層、雑学っぽさが増している。
    (参考文献も歴史系の本ばっかり…!)
  • その割に理論的な部分(中心極限定理)や発展的な話題(分散分析)も扱っており、
    著者の貪欲な取り組みを随所に感じることができる。
    とはいえ、これらの話題を数式もビジュアルも抜きに理解するには記述が急ぎ足すぎる。
  • 「確率・統計の考え方やイメージを伝える」という目的は1・2章で達成されている。
    ただ、本書を読んだビジネスパーソンの知識欲を満たせるかもしれないけれど、
    読者が自分の仕事や生活に活かすにはギャップがあるように感じる。
こんな人におすすめ
  • ドヤ顔で話せる雑学のネタを仕入れたい人
  • 最近話題の「統計」の話を、なんとなく知った気分になりたい人
  • 大河ドラマとかの歴史モノが好きな人