きとのおもちゃばこ。

名刺の肩書が『データアナリスト』になったけど、実態が無いので途方に暮れてます。

【読んだ本】だから数字にダマされる(2016)

ネットで話題になった記事/調査結果に対して、
著者が「その数字、ホントに?」とツッコミを入れていくスタイルの本。

著者は日経デジタルマーケティング(今の日経クロストレンド)の記者。

ネット記事は「インパクトで話題になれば勝ち」の世界だからこそ、
インパクトづくりに精通している立場から、その裏側を記した本にもなっている。

だから数字にダマされる

だから数字にダマされる

 
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  • メディアで話題になる「若者の〇〇離れ」のようなフレーズは、
    その根拠となるデータを(意図的に)読み違えているケースが多々ある。
  • 過去と比較する、他の影響を統制する、調査方法を確認する etc... によって、
    データの読み違えが起こっていないかを疑うことができる。
  • ”データの本質を見抜く”感性や習慣を身につけるコツとして、
    への人があまり行かない場所・店に行ってみるフィールドワークがある。
本書のもくじ
  • 第1章 巷にはびこる「若者の〇〇離れ」のウソ
  • 第2章 イメージでレッテルを貼るのはやめよう
  • 第3章 過去と比較せずに結論づける愚
  • 第4章 増えた(減った)理由は他にないか?
  • 第5章 因果関係なのか、相関関係なのか?
  • 第6章 その結果が出た算出方法を確認しよう
  • 第7章 ネット上の「声」に耳を傾けてみる
  • 第8章 見出しにつられるなかれ
  • 終章  数字にダマされないために
感想とか 
  • 構成上、ネットにはびこる数字/言説の裏側を集めた事例集のように読める。
    とはいえ、注意して読めば、例えば下記のような「データを疑う」視点が見つかる。
     ・過去の傾向と比較する
      (例:この傾向は、実は過去から続いてるものでは?)
     ・他の影響を統制する
      (例:X→Yではなく、XとYの両方に影響を与えるZが存在しないか?)
     ・調査方法を確認する
      (例:質問文や回答順序にミスリーディングはないか?)
  • 著者は市場調査側の事情にも割と精通しているように思える。
    質問表のワーディングによって回答に影響が出ることや、
    スマホファーストでない回答環境(スクロールが多い画面など)による回答拒否にも言及があった。
    「調査委託先が変わるとデータ傾向が変わる」は、行動データではよくある話。
  • 最後の2ページで唐突に「フィールドワークのすゝめ」が始まる。
    唐突だが、自分で見た実情をもとにデータや思い込みを疑おう、という意図と思われる。
  • ということは、極論を言ってしまえば、
    指針となる「自分の感覚」をキチンと持っている人のほうが、
    データだけでモノを語る人よりも、結果としてデータに騙されにくいのかも…?
こんな人におすすめ
  • SmartNewsGunosyでニュースをチェックし、雑談のネタを仕入れてる人
  • youtubeや各種SNSの話題をよくチェックする高校生〜大学生くらいの人
  • 勘、経験、度胸による意思決定を
    「それ、根拠あるんすか?」と部下に疎まれているサラリーマン